ニンニクは、日本では、主に滋養強壮にいいということで、食べられてきました。ニンニクとコレステロールの海外の最新研究結果紹介。歴史的にも古代エジプトでピラミット建設の労働者に、重労働に耐えられる様にニンニクが配られたという記録もあります。欧米では、ニンニクを主にコレステロール低下などの循環器系の改善に注目を浴びています。
ニンニクとコレステロールの海外の研究結果。
従来のニンニクとコレステロールに関する研究の結果では、次のようなものがあります。
海外では、アメリカのニューヨーク医科大学の研究で、ニンニクを一日半片~一片、あるいはそれに相当するサプリメントで200以上あったコレステロール値が平均で23、比率では9%減少しました。
さらに、2~3片のニンニクを毎日一か月以上とることで、15%の効果があるといいます。
一方イギリスでは、ニンニクで12%のコレステロールを下げる効果があったと発表されました。
またドイツの研究では、ニンニクの成分が、肝臓のコレステロール合成を50%抑制したという結果があります。
ニンニクの成分の相乗効果について。
コレステロール値を下げる働きでもニンニク成分の相乗効果が効いていることが分かってきています。
ニンニクの主成分ともいえるアリシンの働きの他、ニンニクに含有するステロイドサポニンです。
ニンニクをすりつぶすことで生成される成分で、ラットによる動物実験でサポニンを投与したところ、LdLコレステロールが38パーセント低下したという報告もあります。
また、ニンニクの成分S-アリルシステインなどの含有アミノ酸がコレステロール合成酵素HMG-C0Aリダクターゼを阻害することも分かっています。
コレステロールの関係でも言えますが、ニンニクのすごさはその成分の複合効果で相乗的に効いていることだと言えます。
自然界にこんなに優れた食品があるとはありがたい事で、これを食べない手はないでしょう。
血栓症に関してニンニクは強い味方です。
血栓症は癌に匹敵するほど危険と言われます。血栓症に関してもニンニクは強い味方です。研究結果紹介。
実際、循環器系の死亡にいたる原因はコレステロール値が上がるなどして高脂血症で血液がドロドロになり血栓症をおこします。
血管がつまり命の危険にさらされることで、癌より怖いのは、自分の死期がわからないまま突然死が訪れることも多々あります。
この血栓症に関してもニンニクは強い味方です。
カンザス大学の研究では、1000mgのニンニク成分パウダーで2週間毎日摂取することで、LDLコレステロールの酸化(錆び)が34%減少したといいます。
これはニンニクの抗酸化力によるもので、酸化を防ぐことで高脂血症を防止することになるわけです。
また、一日3片のニンニクで、血栓の溶解度が20%活発になったといいます。
さらに、ニンニクの成分を抽出したアホエンは、抗血液凝固剤と同様の働きがあることも分かっています。
今回は、循環器系の疾患に関するニンニクのかかわりを書いたが、別記事の「ニンニクと癌」の関わりでも分かるように、今の日本人が問題視している疾病は、癌、循環器系疾患、そして認知症、そして、「骨粗しょう症」も注意すべき病気だと意識した方がいいでしょう。
高齢者が、骨折によりたとえ数週間でも寝込んでしまった場合、体力の回復、認知機能の回復が困難になる場合が多いからである。つまり命は助かっても「QOL」が、失われてしまうことが多いからです。
まとめ
今回は「ニンニクとコレステロールの関係を詳しく解説!」というテーマでお送りしました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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