ニンニクには葉酸の成分が100g中、生ニンニクで3μg含まれます。葉酸はビタミンB9ともいわれ体に不可欠な栄養素です。特に女性の妊娠中、妊活中には多めに必要で400~480μgもの摂取が望ましいと言われます。葉酸は緑黄色野菜や豆類に多く含まれます。
葉酸の老化防止効果 。
葉酸の老化防止効果についてです。
心臓病の主な原因としてホモシステインという物質の血中濃度が高くなると心臓病になる確率が3倍に増えます。
ホモシステインはメチオニンというアミノ酸の代謝物で動脈に有害な物質です。
葉酸はそのホモシステインを代謝させる酵素を活性化させ増加するのを防ぐ働きがあります。
1995年タフツ大学の研究で67~96歳の男女1041人を超音波によって調べたところホモシステイン値が高いひとは低い人に比べ冠動脈が狭くなる確率は2倍でビタミンB群の摂取でホモシステインの値が低くなりとりわけ葉酸の効果が顕著でした。
そして葉酸の毎日の摂取量が350μg以下だとホモシステインが高くなる傾向があります。
例えば高齢者で葉酸の摂取量が200μgと少ないひとは、400μgと多めに摂取している人に比べ、ホモシステイン値が高くなる率が6倍にもなるという。
葉酸の抗癌効果 。
葉酸の抗癌効果についてです。
アラバマ大学の研究では、子宮がんの要因であるHPウイルスに感染した女性のうち、子宮頚部の赤血球中の葉酸含有量が低いひとでは、高い人に比べ、癌を発症する前段階の状態を引き起こす率が5倍であったという結果があります。
葉酸がウイルスによる染色体の破壊を防止し癌化を防いでいるとみています。
葉酸の精神疾患予防効果 。
葉酸の精神疾患予防効果についてです。
イギリスの研究によると記憶力の喪失、精神的落ち込み、痴ほうなどの精神的症状は高齢者で葉酸摂取が少ない人に起こりやすいという結果があります。
痴ほうといった精神障害がある高齢の患者は他の正常な同年代の人に比べ比べ3倍は葉酸が少ないと指摘しています。
また、健常者でも葉酸摂取の少ないひとは、理論的思考能力や記憶力が低いという研究結果もあります。
さらに葉酸が不足している人が一日400μgの葉酸を摂ったら精神的落ち込みが改善したという報告があります。
また若い人でも葉酸が不足すると精神的に不安定で集中力に欠け内向的で自信もない状態が適量の養蚕を8週間摂取したら改善したという報告もあります。
葉酸には精神的機能を正常に保つ効果があり、葉酸のもつ脳に有害なホモシステインの減少効果と考えられています。
葉酸の適量数。
葉酸は通常は、一日400μgが適量だが加齢とともにホモシステインの量が増加したり、抗生物質の長期摂取で葉酸の吸収が悪い場合等、必要に応じて1000μg程度に増やしても問題ないとされています。
まとめ。
今回は「ニンニクの含有成分葉酸の効果について」というテーマでお送りしました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
コメント