グルタチオンは食品に含まれるアミノ酸に一種で生ニンニクには100g中で240μg含まれます。グルタチオンは抗酸化物質で体内の細胞内でも生成されています。グルタチオンは細胞内に直接存在する為、老化の早さ、病気になり易さをきめる重要な成分です。
グルタチオンは老化防止効果。
ニンニクの成分でもあるグルタチオンは老化防止効果があります。
40年以上にわたりグルタチオンの研究をしてきたルイスビル大学の生化学教授のC・ラング博士は血液や組織中にグルタチオンが十分にあれば健康で長生きできると主張しています。
一方同氏は、グルタチオンが不足していると老化が早くなり寿命も短くなると述べています。
また、ラング博士とミシガン大学のM・ジュリアス博士は、60歳以上の場合、グルタチオンの量で病気か健康かを左右することを発見しました。
具体的には血液中にグルタチオンが20%以上含まれている場合動脈硬化、高血圧、心臓病、循環不順、糖尿、胃腸障害、感染などの病気にかかる率はグルタチオンが少ない人に比べ三分の一だったという統計結果です。
そして、かなり高齢でもグルタチオンが多くあれば健康が回復できるとも述べています。
グルタチオンは免疫細胞を活性化させることにより老化防止作用が働きます。
ですからグルタチオンの不足で、細胞が崩壊し免疫力を失います。
再びグルタチオンを補給するとそうした細胞は再生し免疫力をもつわけです。
グルタチオンの免疫力回復作用。
加齢により体内のグルタチオンの量は減少し、身体の免疫が下がっていきます。
その防止法としてグルタチオンを体外から補給してやることで再び免疫が上がることが分かっています。
例えばタフツ大学のS・メイダニ博士は高齢者の白血球細胞にグルタチオンを与えると若い人と同じくらいまで免疫機能が回復したという研究結果を発表しました。
スタンフォード大学の研究では、健康なひとの通常のグルタチオン量を25%減らすと免疫細胞であるT細胞に支障が起き病原菌に対して反応できなくなるとしています。
また、グルタチオンの試験官の実験ではエイズウィルスの繁殖も90%抑えることができたといいます。
そして、エイズ患者はグルタチオンの量が少ないこともわかっています。
グルタチオンの活性酸素破壊効果。
グルタチオンは活性酸素を無害にして細胞を活性酸素から守る。
エモリー大学のD・ジョーンズ博士によるとグルタチオンは少なくとも30種類の癌原因物質の活性をなくすといいます。
またグルタチオンは活性酸素の元となる過酸化物を破壊することで活性酸素の生成を予防できる。
ニンニク等のグルタチオンを含むフルーツや野菜を食べることで癌、心臓病、その他の成人病の予防になるという。
グルタチオンの酸化した脂肪を破壊する効果。
グルタチオンは食べ物から摂取された酸化した脂肪を除去する作用があります。
ルイジアナ州立メディカルセンターのT・Y・アゥ博士は動物の腸管に酸化した脂肪をいれグルタチオンを与えたところ腸細胞から代謝され血液中に放出された感性酸素が顕著に減ったという結果を発表しています。
T・Y・アゥ博士は、細胞に酸化した脂肪が入り込むときに、グルタチオンがその細胞を破壊し、細胞に入ろうとする酸化した脂肪をすべて破壊するのに十分なグルタチオンがあれば、活性酸素のもととなる過酸化脂肪が血液中を循環することがなくなる。
しかし、もし十分なグルタチオンが無ければ参加した脂肪を食べれば、酸化した脂肪は体内に持ち込まれ老化は促進されるという見解をだしています。
グルタチオンの糖尿病予防効果。
デューク大学メディカルセンターの動物実験でグルタチオンで成人型糖尿病に効果があったという結果があります。
たくさん脂肪が食されると体内で大量の活性酸素が生成され糖の代謝を妨害するため血液中に過剰量の糖がたまるのが糖尿病の原因で、この様に糖尿病にかかったネズに天然のグルタミンを与えると、体内のグルタチオンが急増し糖尿病が治ったといいます。
これはグルタチオンが糖の代謝を妨害していた活性酸素を除去したため、糖の代謝が促進され血糖値が下がったと考えられます。
まとめ。
今回は「ニンニクの含有成分グルタチオンの効果。」というテーマでお送りしました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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