ニンニクのもつ成分でビタミンB群の中でも圧倒的に含有量の多いビタミンB6についてです。ニンニク100g中ビタミンB6の成分量は、生ニンニクで1、235mgと圧倒的に多く含んでいます。ビタミンB6不足は、免疫機能の低下、精神状態の劣化、心臓の状態の悪化などの老化現象、及び感染症、癌などを起こしやすくします。
ビタミンB6の効果。
ビタミンB6の一日の必要摂取量は3mgほどで十分ですが、高齢者は若い人より2割ほど多く摂る必要があります。
40歳を過ぎるとビタミンB6の吸収が低下するためです。
また、ビタミンB6は一日50mgを超えると過剰摂取と考えられています。
ビタミンB6不足は、免疫機能の低下、精神状態の劣化、心臓の状態の悪化などの老化現象、及び感染症、癌などを起こしやすくします。
具体的には、免疫機能において病気に対抗するT細胞、Tヘルパー細胞、抗体などの物質の生成を減少させてしまいます。
また、ビタミンB6不足は、リンパ球の含有率を下げT細胞の成長に必要なインターロイキンー2の生成を減少させます。
この点、タフツ大学の研究で高齢者に3週間ビタミンB6を与えることで、免疫機能の低下が改善されたといいます。
この時、効果が表れたビタミンB6の摂取量は、男性で2,88mg、女性で1,9mgという結果が発表されています。
ビタミンB6のその他の効果。
ビタミンB6のその他の効果についてです。
ビタミンB6は、免疫力向上以外の作用では、血管に有害なホモシステインを減少させます。
葉酸は、ホモシステインを除去する酵素を活性化させる働きがあるが、ビタミンB6は葉酸に次いでホモシステインを減少させる効果があります。
ただ、ホモシステインを減少させる葉酸の働きかけとは別の酵素の働きに必要となります。
従って血中に十分なビタミンB6がないとホモシステインが増加し、動脈にダメージを与え、心臓発作や卒中の危険性が増す。
さらに、ビタミンB6は、血液が凝固するのを防ぐことが分かっています。
また、オランダの研究で70代の男性に、3ヶ月間、ビタミンB6を20mg与えたところ、長期の記憶力が改善されたといいます。
ビタミンB6は老化による記憶力の低下を防ぐ効果を示唆していると研究者な述べています。
ビタミンB6が多く含まれる食べ物。
ビタミンB6が多く含まれる食べ物についてです。
ニンニク以外だと魚介類、全粒穀物、ナッツ、大豆、バナナ、さつまいも、プルーン、酒粕、鶏肉、唐辛子、いわし、まぐろ、かつお、ドライイースト、ピスタチオ、抹茶などがあります。
まとめ。
今回は「ニンニクの成分「ビタミンB6」について!」というテーマでお送りしました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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